”リーブオーダー”とは、FXの数ある取引方法の一つ。
英語のスペルは、「Leave order」で、Leavenには“残す”や“去る”という意味があります。
海外FXで見る機会は少ないかもしれませんが、取引する上で知っておきたい言葉の一つです。
今回は、FX取引で使われるリーブオーダーについて解説していきます。
Contents
リーブオーダーとは?
リーブオーダーは、価格を指定して注文の総称です。
事前に価格を指定する取引と言えば、”指値注文”や”逆指値注文”などがありますが、どちらもリーブオーダーになります。
また、「ディーラーが為替レートを指定して売り買いの注文を依頼している状態」や、
「ポジションのリスク管理を目的として、海外の企業に預けているオーダー」もリーブオーダーと呼ばれることがあります。
リーブオーダーの種類
事前にレートを指定して取引するリーブオーダーはこちらす。
- 指値注文
- 逆指値注文
- OCO注文
- IFD注文
- IFDOCO注文
ここでは、それぞれのリーブオーダーについて詳しく見ていきましょう。
リーブオーダーの指値注文とは?
リーブオーダーの代表的な指値注文は、トレーダー自身が○○円で買いたい、○○円で売りたいとレートを指定して取引する方法です。
為替レートが指定レートに達した時点で、自動的に売買が行なわれます。
たとえば、現在のレートが1ドル100円だった場合に、
- 98円になったタイミングで買い注文を入れる
- 102円になったタイミングで売り注文を入れる
また、すでに1ドル100円の買い注文を入れて決済の指値注文を入れるなら、105円になったタイミングで決済という具合に、指値注文は有利な方向にレートが動いたときに注文や決済される方法です。
リーブオーダーの逆指値注文とは?
指値注文と同様に、代表的なリーブオーダーに逆指値注文があります。
利益確定や利益を伸ばしたいときに注文する指値注文に対し、逆指値注文は損切りのために今よりも不都合なレートで決済させる手法です。
現在のレートよりも下がったら売る、もしくは現在のレートよりも上がったら買うのが逆指値注文になります。
たとえば、すでに1ドル100円で買い注文を入れて決済の逆指値注文を入れるなら、98円になったタイミングで決済という具合になります。
リーブオーダーのOCO注文とは?
OCO注文は、2つの注文を同時に出して、どちらの注文が成立したら、もう一つの注文をキャンセルする方法です。
リーブオーダーの中では、中級者向けの注文方法になります。
たとえば、
- レートが上がることを予想して利確の売り指値
- レートが下がることを予想して損切りの逆指値
を同時に出したときに、どちらの注文が成立したときに、もう一方の注文が無かったことにできるわけです。
相場が読みにくい場で、利確の注文と損切りの注文を同時に入れたいときに役立ちます。
リーブオーダーのIFD注文とは?
IFD注文は、買いや売り注文と決済注文を同時に出せる方法です。
OCO注文と同じく、中級者向けの注文方法になります。
たとえば、1ドル100円の相場だったとします。
このような相場のときに、
- 1ドル101円で買い注文を入れて、1ドル105円で決済
- 1ドル99円で売り注文を入れて、1ドル95で決済
などができるわけです。
トレンドや相場が読みにくいときに、利確させるための注文方法に向いています。
リーブオーダーのIFDOCOとは?
IFDOCOは、IFD注文とOCO注文を合体させた上級者向けの注文方法です。
たとえば、1ドル110円の相場だった場合に、
- 109円でIFDの買い注文を入れる
- 111円で指値決済、もしくは107円で逆指値決済
このような注文を実現できるのが、IFDOCO注文になります。
IFDOCO注文は、注文から決済まで自動的に取引できるのがメリットです。
リーブオーダーのまとめ
リーブオーダーは、事前にレート指定をして新規注文や決済できる方法です。
時間があるときや、スキャルピングであれば、レートの値動きを見ながら裁量で取引する“成行注文”でも良いでしょう。
しかし、チャートから離れるときや、チャンスを逃したくない場合、成行注文する時間がない人には、リーブオーダーが向いています。
それぞれのリーブオーダーの特徴を理解し、FX取引を行ないましょう。
コメントを残す