FXをしていると「スワップポイント」という用語を見かける機会がたくさんあります。
FX取引には、為替レートの値動きを予想して利益を得る方法と、通貨の金利差によって生じるスワップポイントで利益を得る方法があります。
海外FX初心者もスワップポイントで利益を増やすことができます。
スワップポイントへの理解を深めることで、投資の幅が広がって利益を増やせるかもしれません。
スワップポイント運用は難しい知識や技術も必要ないため、海外FX初心者にも知っておいて欲しいトレードスタイルです。
そこで今回は、メリットや注意点など海外FX初心者が知っておきたいスワップポイントの基礎知識について解説していきます。
Contents
海外FX初心者が抑えておきたいスワップポイントの基礎知識
スワップポイントはFX取引でよく目や耳にする用語です。
ここでは、スワップポイントの基本について解説します。
スワップポイントとは?
スワップポイントとは、通貨の金利が異なることによって生じる“金利差調整分”です。
スワップポイントの“スワップ”には、“交換”という意味があります。
FX取引で交換するものは通貨ですが、通貨の交換によって生じる金利差がポイントになります。
たとえば、ドルの金利が3%、円の金利が0.1%だった場合、低金利通貨の円でドルを購入すると2.9%の金利差が生じますが、この2.9%の金利差がポイントとして受け取れるわけです。
スワップポイントはいつでももらえるわけではなく、反対に支払わなければならない場合もあります。
上記の例だと、高金利のドルを売って低金利の円を購入して保有すると、マイナスのスワップポイントが発生してポイントの支払いが必要です。
スワップポイントがもらえるタイミング
スワップポイントを受け取るタイミングは1日に1回で、受け取る時間帯はFX業者によって異なります。
土日は市場が休みとなっていますが、土日もポジションを保有していると翌週に土日分のスワップポイントが一緒に受け取れます。
日をまたいでポジションを保有しないスキャルピングやデイトレードにはあまり関係ないですが、日をまたいでポジションを保有するスイングトレードやポジショントレードなどは、スワップポイントが重要になってきます。
初心者にとっての海外FXのスワップポイント運用のメリット
スワップポイント運用は低リスクで取引ができるため、投資経験が浅い海外FX初心者にもおすすめです。
それでは、スワップポイントの魅力について紹介していきます。
ポジションを保有するだけで自動的に利益が増える
スワップポイントを狙ったトレードのメリットは、ポジションを保有するだけで半永久的に利益が増えることです。
為替差益を狙うトレードだと、現在のレートが今後上がるか下がるかを予想する必要があります。
予想が外れてしまうと損失が発生しますが、スワップポイントについては予想する必要もなく損失の発生もありません。
スワップポイントなら、こまめにチャートを確認する必要や、難しい知識や技術も必要ないため、海外FX初心者にも運用しやすいメリットがあります。
ポジションを保有している間に為替差益が発生すれば、スワップポイントと為替差益の二重利益になります。
ハイレバレッジでロット数を増やせる
スワップポイント運用でもらえる利益は、為替差益に比べると多くありません。
たとえば、1ドル100円の通貨で1000通貨のポジションを保有したとして、1日にもらえるスワップポイントは数円程度です。
トルコリラや南アフリカランドなど、高金利の通貨においても1000通貨あたりで1日にもらえるスワップポイントは数十円程度になります。
1000通貨で運用しても1カ月あたりの利益は数十円~数百円であるため、投資として考えると効率はよくありません。
しかし、海外FXのハイレバレッジを使って取引量を増やせば、もらえるスワップポイントを増やせます。
10倍のレバレッジを使って1000通貨を1万通貨に増やせばスワップポイントは10倍、100倍のレバレッジを使って1000通貨を10万通貨に増やせばスワップポイントは100倍です。
海外FX業者の中には1000倍以上のレバレッジが使える業者もあるので、ハイレバレッジを使用して取引量を増やせば利益も大幅に増やせます。
証拠金維持率が低くロスカットしにくい
スワップポイント運用のリスクとして、為替変動によるロスカットがあります。
スワップポイント狙いはポジションを保有し続けて利益を増やしますが、ポジションを保有している間に為替変動が起こってロスカットすると、これまで積み上げてきたスワップポイントがすべて無駄になります。
スワップポイントの運用は数週間から数年になるケースも多いので、ロスカットには十分に注意しなければなりません。
ロスカットの基準になるのは、「有効証拠金÷必要証拠金×100%」で計算される証拠金維持率で、各FX業者がロスカットの水準として公表しています。
国内FX業者の多くは証拠金維持率100%を下回るとロスカットしますが、海外FX業者はロスカットの水準が0~50%と低めに設定されているため、証拠金が減ってもギリギリまでロスカットしません。
このように、海外FXはロスカットしにくく長期のスワップポイント運用に向いています。
海外FX初心者がスワップポイント運用する注意点
海外FXのスワップポイントにはメリットがたくさんありますが、その一方で注意する点もあります。
ここでは、海外FXのスワップポイント運用における注意点について解説します。
業者でスワップポイントが異なる
金利は国で定めているので、本来ならFX業者によってスワップポイントが変わることはありません。
しかし、FX業者の公式サイトに記載されているスワップポイントは業者によって異なります。
FX業者によってスワップポイントが異なるのは、FX業者がスワップポイントから一定の手数料を差し引いているためです。
FXの取引手数料と言えばスプレッドですが、スプレッドは取引回数ごとに発生する手数料です。
スワップポイント運用は、取引回数が極端に少なくスプレッドを効率よく回収できません。
そこで取引回数が少ないスワップポイント運用のトレーダーからは、毎日発生するスワップポイントの損益から一定の手数料を差し引いてFX業者の利益にしているわけです。
スワップポイントから差し引く手数料はFX業者が決めているので、FX業者によってスワップポイントの違いが出ます。
スワップポイントは変動する場合がある
スワップポイントはレートに比べると変動が少ないものの、まったく変わらないわけではありません。
金利はそれぞれの通貨を発行している国で定期的に見直されています。
そのため、現在はスワップポイントがプラスになっていても、ポジションを保有している間にスワップポイントがマイナスに転じる可能性もあります。
金利が変わってスワップポイントが変動しても、為替変動のように大きな損益は発生しませんが、ハイレバレッジを使って証拠金ギリギリの取引をしている場合は要注意です。
長期運用になるとチャートやスワップポイントの確認を怠りがちですが、最低でも1日に1回はポジションの状況をチェックするようにしましょう。
スワップポイントが大きな通貨ペアは値動きも大きい
スワップポイントが大きな通貨は金利が高い通貨が絡んでいます。
“円、ドル、ユーロ、オーストラリアドル、ニュージランドドル”などの主要国通貨は低金利状態が続いており、金利が高い通貨は“トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド”などの新興国通貨になります。
新興国通貨は主要国通貨に比べると取引量がかなり少なく、値動きもかなり大きくなっています。
レバレッジを使いすぎたり、証拠金ギリギリでポジションを持ったりすると、急激な為替変動によってロスカットする可能性も高まるので注意が必要です。
海外FX初心者が、新興国通貨でスワップポイント運用するなら証拠金に余裕を持たせて、数倍程度のレバレッジを効かせて運用するとよいでしょう。
海外FX初心者のスワップポイント運用におすすめの通貨ペア
スワップポイント運用する場合、値動きとスワップポイントが小さい基軸通貨でスワップポイントを増やすパターンと、スワップポイントと値動きが大きい新興国通貨でスワップポイントを増やすパターンがあります。
ここでは、海外FX初心者のスワップポイント運用におすすめの通貨を紹介します。
ドル/円、ユーロ/ドル
ドル/円、ユーロ/ドルの通貨ペアは、いずれも取引量が多く値動きが安定しているのでハイレバレッジを使って運用することもできます。
急激な為替変動のリスクも小さく、海外FX初心者も低リスクで運用できるメリットがあります。
金利差が安定しているので長期的にポジションを保有するのには最適な通貨ペアです。
1回あたりの利益は少ないですが、スワップポイント運用をしながら為替差益が出たタイミングで決済すると効率的に利益を増やせます。
ただし、業者によっては買いスワップも売りスワップもマイナスになっている場合があるので注意しましょう。
ドル/トルコリラ、ユーロ/南アフリカランド
ドル/トルコリラ、ユーロ/南アフリカランドの通貨ペアは、いずれもスワップポイント運用で高い人気がある通貨ペアです。
もともとのスワップポイントが大きいため、大きなレバレッジを使わなくても安定した利益が望めます。
海外FX初心者もレバレッジに注意すれば、低リスクで運用することも可能です。
これらの通貨ペアは売りポジションでスワップポイントがもらえるので、価格が下落している局面でエントリーすれば、為替差益とスワップポイントの二重の利益が発生します。
ただし、為替変動リスクや金利変動が大きいため、長期的にポジションを保有して運用する場合は注意しましょう。
海外FX業者のスワップポイントを10社比較
それでは海外FX業者のレバレッジを比較していきましょう。
以下の表では、スワップポイントで人気が高い海外FX業者10社のスワップポイントを比較しています。
比較する通貨ペアは、主要国通貨ペアのドル/円とユーロ/ドル、新興国通貨が絡むドル/トルコリラとユーロ/南アフリカランドです。
※10万通貨あたりのスワップポイント
※単位は円
海外FX業者ごとでスワップポイントはかなり違っているのが分かります。
通貨ペアによっては買いも売りもマイナスになっている場合もありますが、どちらのポジションを持ってもマイナススワップが発生するのは、海外FX業者が手数料を差し引いているためです。
スワップポイントは定期的に変わっているので、公式サイトの情報もチェックして最新のスワップポイントを確認してください。
初心者におすすめの海外FX業者TOP3
スワップポイント運用で海外FX初心者におすすめの業者として、「GEMFOREX」と「XM」と「iFOREX」があります。
いずれも日本人に人気の高い業者として知られていますが、スワップポイント運用にも最適な業者です。
初心者におすすめする理由を解説していきます。
GEMFOREX
FX業者名 | USD/JPY | EUR/USD | USD/TRY | EUR/ZAR | |
![]() | 買い | 21 | 27 | -2248 | -2635 |
売り | 29 | 27 | 474 | 608 |
GEMFOREXのスワップポイントは、他の海外FX業者に比べてそこまで高いわけではありません。しかし、ドル/円やユーロ/ドルのスワップポイントを見ると、買いも売りもプラスのスワップポイントになっているのが分かります。
買いも売りもマイナススワップポイントの通貨は多く見かけますが、どちらもプラスのスワップポイントになっているのはGEMFOREXだけです。
さらに、GEMFOREXは同一口座間における両立てを許容しているため、買いポジションも売りポジションも同時に持つことができます。
両立てをすれば為替変動リスクが0になるため、急激な為替変動に慌てることなく、安定してスワップポイントが得られます。
10万通貨で数十円のスワップポイントは少ないと感じるかもしれませんが、GEMFOREXは最大1000倍のレバレッジが使えます。
ハイレバレッジを使ってロット数を増やせば、もっと多くのスワップポイントが得られます。
XM
FX業者名 | USD/JPY | EUR/USD | USD/TRY | EUR/ZAR | |
![]() | 買い | -205 | -568 | -2055 | -2488 |
売り | -385 | -96 | 381 | 656 |
XMのスワップポイントを見ても分かるように、ドル/円やユーロ/ドルなどの主要国通貨のスワップポイントは買いも売りもマイナスになっています。
そのため、スワップポイントを狙うならドル/トルコリラやユーロ/南アフリカランドなどの新興国通貨が絡む通貨ペアがおすすめです。
XMのデメリットとして多く挙げられるのが「スプレッドの広さ」で、海外FX業者の中でもスプレッドはかなり広くなっています。スキャルピングやデイトレードは使いにくいですが、スワップポイントはスプレッドの広さがほとんど関係ありません。
スワップポイント運用なら、XMの弱点であるスプレッドの広さをカバーできます。ロスカットの水準となる証拠金維持率も20%以下と低く、ロスカットしにくい好条件でスワップ運用ができます。
iFOREX
FX業者名 | USD/JPY | EUR/USD | USD/TRY | EUR/ZAR | |
![]() | 買い | 180 | -120 | -5490 | -2560 |
売り | -630 | -60 | 1880 | 1370 |
スワップポイントが全体的に高く、特にドル/トルコリラやユーロ/南アフリカランドのスワップポイントは業界でもトップクラスの高さとなっています。
ドル/円の通貨ペアにおける買いのスワップポイントも多いので、値動きが大きい新興国通貨の取引に不安を感じる初心者にもおすすめです。
iFOREXは、最大400倍のレバレッジが使えるので取引量を増やしてスワップポイントを多くもらうことができます。
iFOREXはロスカットの水準となる証拠金維持率が0%と小さく、証拠金ギリギリまでロスカットしないため、スワップポイント運用の為替変動によるロスカットリスクが小さいメリットもあります。
口座開設をすると100%入金ボーナスを受け取ることができるので、自己資金を2倍にしてスワップポイント運用ができます。少しでも証拠金を増やして取引したい海外FX初心者にもおすすめです。
まとめ
スワップポイントは、ポジションを保有するだけで利益を増やせるので、海外FX初心者にもおすすめの手法です。
スワップポイント運用の通貨と言えば、トルコリラや南アフリカランドなどの新興国通貨がピックアップされがちですが、ドルや円などの基軸通貨でも海外FXのハイレバレッジを使えばスワップポイントを増やせます。
GEMFOREXのように両立てでスワップポイントを狙える業者もあります。
今回紹介した3社は、いずれもスワップポイント運用に適した条件で取引ができるので海外FX初心者にもおすすめです。
どの業者も豪華なボーナスがあるので元手を増やして取引を始められます。スワップポイント運用をするなら、業者選びもこだわりましょう。
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